「ゼンリン」という名前は知っているのに、どんな地図を作っているのか、どんなサービスがあるのかをよく知らない——そんな方は多いのではないでしょうか。ゼンリンは地図データを専門とする企業です。スマホアプリから紙の住宅地図帳、法人向けデータベースまで、幅広いサービスを提供しています。この記事では、ゼンリンの特徴と代表的なサービスをわかりやすく解説します。

この記事でわかること

  • ゼンリンがどんな会社で、地図データにどんな強みがあるか
  • Googleマップとの違いや「住宅地図」の特徴
  • 個人・法人それぞれが使えるゼンリンのサービス一覧

スマートフォンで地図アプリを操作する様子

ゼンリンとはどんな会社?地図データの専門企業を知る

ゼンリン(株式会社ゼンリン)は、1961年に福岡県北九州市で設立された地図データの専門企業です。本社は現在も北九州市に置かれており、従業員数は2,441名(2026年3月31日現在)にのぼります。

出典:ゼンリン会社概要

事業の柱は「地図情報の作成・提供」です。カーナビ向けの道路データ、配送・不動産業向けの住宅地図、GIS(地理情報システム)向けのデータベースなど、多岐にわたる地図関連サービスを展開しています。「地図で情報を価値化する企業」をビジョンに掲げ、個人から大企業・官公庁まで幅広いユーザーのニーズに応えています。

ゼンリン地図の特徴——Googleマップとは何が違う?

ゼンリンの地図がGoogleマップと大きく異なる点は、データの収集方法と情報の詳細度です。ゼンリンは専門の調査員が実際に現地を歩いて情報を収集する「フィールドワーク型」の地図作りを継続しており、建物の名称・居住者名・テナント名など、衛星写真では把握できない情報まで地図に落とし込んでいます。

また、更新頻度の高さもゼンリンの強みです。都市部では毎年、その他の地域でも2〜6年に1回の定期的な更新を実施しており、引っ越しや施設の新設・閉店などをすばやく反映しています。

出典:ゼンリン住宅地図

比較項目ゼンリン地図Googleマップ
データ収集専門調査員による現地調査衛星・航空写真+ユーザー投稿
建物内居住者名住宅地図で掲載非掲載
更新頻度(都市部)毎年随時(頻度はエリアによる)
主な用途配送・不動産・ナビ・GIS経路案内・店舗検索など

※上記は各サービスの一般的な特徴をまとめた比較で、Googleマップに関する記載は2026年6月時点の公開情報にもとづきます。

ただし、ゼンリンの詳細情報(住宅地図の居住者名など)を利用する場合は有料サービスへの加入が必要です。一方、Googleマップは基本無料で使える手軽さが強みです。用途に応じて使い分けることが大切です。

ゼンリンが誇る住宅地図とは

住宅地図とは、各建物の名称・居住者名・住所番地などを大縮尺の地図上に詳しく記載したものです。ビルやマンションの各部屋の居住者名、店舗・テナント名のほか、バス停・駅・学校・郵便局なども記載されており、掲載項目は約25項目以上にのぼります。

出典:ゼンリンデータコム・住宅地図とは

ゼンリンの住宅地図は全国1,741市区町村に対応しており、日本全国を網羅しています。配送業・不動産業・金融機関の顧客管理など、ビジネスの現場でも広く活用されるゼンリンの看板商品です。

出典:ゼンリン住宅地図