ゼンリン住宅地図は、建物の名称や居住者名、番地まで記された精度の高い地図です。不動産業務や配送、官公署への申請書類作成など、「正確な住所・建物情報が必要な場面」で幅広く活用されています。この記事では、ゼンリン住宅地図に何が載っているのか、どうやって入手できるのか、費用はいくらかかるのかを具体的に解説します。

この記事でわかること

  • ゼンリン住宅地図に記載されている情報(約25項目以上)の内容
  • 冊子版・出力サービス・スマートフォン版の3つの入手手段と料金
  • 官公署提出書類に添付できる「複製許諾証」の仕組みと使い方

住宅街を上空から見た様子

ゼンリン住宅地図とは——何が載っている、どこで役立つ

ゼンリン住宅地図は、縮尺1万分の1以上の大縮尺で日本全国の建物情報を詳細に記した地図です。一般的な道路地図や地理院地図と大きく異なるのは、各建物の居住者名・建物名・番地など個別情報まで記載されている点にあります。

記載項目は市町村名・街区符号・住居番号・建物階数・バス停・駅名・公共施設(学校・警察署・郵便局)・銀行など約25項目以上に及びます。マンションの各フロアのテナント名や、一戸建ての表札に記された氏名まで把握できるため、以下のような業務で広く利用されています。

出典:ゼンリンデータコム

  • 物流・配送:配達先の建物名・フロアを事前に確認し、誤配を防ぐ
  • 不動産:物件周辺の建物用途や住居状況を把握する
  • 金融・保険:顧客の住所確認や訪問先ルートの計画
  • 申請・届出:許認可申請書類に地図コピーを添付する(複製許諾証が必要)

対応エリアは全国1,741市区町村で、都市部では毎年、その他の地区では2〜6年に1回の定期更新が行われています。

出典:ゼンリン公式

住宅地図帳(冊子版)の種類と購入方法

紙の冊子として手元に置きたい場合は、住宅地図帳を購入する方法があります。判型は主に2種類あり、用途に合わせて選べます。

判型特徴向いている用途
B4判(冊子版・ファイル版)大縮尺で見やすく、事務所での据え置き閲覧に最適不動産・金融など
A4判コンパクトで持ち運びやすい現地調査・外回り営業

また、地番や都市計画情報を重ね合わせたブルーマップ(B4判)も関連商品として提供されており、土地の権利関係の確認が必要な不動産や行政実務の場面で活用されています。ブルーマップには地番地図と住宅地図を1枚に合わせた情報が収録されており、登記申請の補助資料としても利用されます。

購入はゼンリン公式オンラインショップ(ZENRIN Store)から都道府県・市区町村を選んで注文できます。価格はエリアや判型によって異なるため、ショップで地域を選択してから確認してください。全国の市区町村に対応しており、最新版のほかに今月発行の新版情報も掲載されているため、常に最新の冊子を入手できます。なお、パソコンで住宅地図を利用したい場合は、検索・計測機能を搭載したソフトウェア「デジタウン」も別途提供されています。

出典:ZENRIN Store