マンション査定サービスを徹底比較|査定の流れ・費用・おすすめの選び方を解説

マンション査定サービスを徹底比較

マンション査定サービスには、幅広い不動産会社へ依頼できるサービス、大手不動産会社に限定したサービス、匿名で概算価格を確認できるサービスなどがあります。単純な知名度だけで決めず、売却の目的や希望する連絡方法に合わせて選ぶことが重要です。

サービス名 主な特徴 査定先 匿名査定 適しているケース
HOME4U 2001年から提供されている不動産一括査定サービス。大手から地域密着型まで比較しやすい 条件に合う会社から最大6社 通常査定は個人情報が必要 地域の会社を含めて幅広く比較したい場合
LIFULL HOME’S マンションの参考価格や周辺情報を確認しやすく、匿名の概算査定にも対応 物件所在地に対応する不動産会社 対応あり 電話連絡を避け、最初に価格だけ確認したい場合
SUUMO売却査定 エリアごとの売却相場や不動産会社情報を確認しながら依頼先を選びやすい 掲載会社の中から選択 原則として通常査定 会社の特徴や売却情報を確認して選びたい場合
イエウール 戸建て、土地、マンションなど幅広い不動産に対応し、複数社へまとめて依頼できる 条件に合う会社から最大6社 通常査定は個人情報が必要 地方を含め、対応可能な会社を幅広く探したい場合
すまいValue 不動産仲介の大手6社が共同運営し、運営会社へ直接査定を依頼する仕組み 運営する大手6社のうち対応可能な会社 原則として通常査定 大手不動産会社を中心に比較したい場合

サービスの提携会社数や対応エリアは変更される場合があります。また、同じサービスでも、マンションの所在地によって紹介される会社数は異なります。

匿名でマンション価格を知るならLIFULL HOME’S

不動産会社からの電話を避け、まず概算価格を確認したい場合は、匿名査定に対応するLIFULL HOME’Sが選択肢になります。

物件情報を入力すると、査定結果を専用ページなどで確認できる仕組みです。ただし、メールアドレスの登録が必要になる場合があるため、完全に情報を入力せず利用できるわけではありません。

大手と地域密着型をまとめて比べるならHOME4U

HOME4Uは、大手不動産会社だけでなく地域密着型の会社も含めて比較しやすいサービスです。マンションがある地域で売却実績を持つ会社を探したい場合に適しています。

全国的な知名度では大手が優位に見えることがありますが、地域の購入希望者や周辺マンションの成約事情を詳しく把握している地元企業が有力な場合もあります。

地方を含めて対応会社を探すならイエウール

イエウールは、物件情報を入力して条件に合う不動産会社へ一括で査定を依頼できるサービスです。マンション以外にも戸建て、土地、収益物件など幅広い物件種別に対応しています。

一括査定後は複数社から連絡が入る可能性があるため、対応できる会社数に絞って依頼するのが現実的です。電話に出られる時間や、メールでの連絡を希望することを備考欄に記載すると、やり取りを整理しやすくなります。

不動産会社の情報を見ながら選ぶならSUUMO売却査定

SUUMO売却査定は、売却相場や不動産会社の情報を確認しながら依頼先を検討しやすい点が特徴です。

査定額だけでなく、対応エリア、マンションの売却実績、会社の特徴などを確認したうえで候補を絞りたい場合に向いています。

大手不動産会社に限定するならすまいValue

すまいValueは、大手不動産会社6社が共同で運営する査定サービスです。査定先が運営会社に限定されるため、大手の販売網や顧客情報を活用した売却提案を比較したい場合に適しています。

一方、地域密着型の不動産会社は比較対象に含まれません。地方や郊外など、対応可能な会社が少ない地域では、HOME4Uやイエウールなどを併用する方法もあります。

マンション査定サービスのおすすめは目的によって異なる

マンション査定サービスに、すべての物件で共通する順位はありません。物件の所在地、売却時期、連絡方法、比較したい会社の種類によって適したサービスは変わります。

  • 電話連絡を避けて概算価格を確認したい:LIFULL HOME’Sの匿名査定
  • 大手と地域密着型を比べたい:HOME4U
  • 幅広い地域から対応会社を探したい:イエウール
  • 会社情報や相場を確認して選びたい:SUUMO売却査定
  • 大手不動産会社だけを比較したい:すまいValue

同じマンションでも、登録されている不動産会社はサービスごとに異なります。1つのサービスで十分な候補が表示されない場合は、別のサービスで査定可能な会社を確認する方法もあります。

一括査定は何社に依頼するのがよい?

一括査定では、依頼できる最大数まで選択する必要はありません。連絡への対応や査定内容の比較を考えると、最初は3社前後に絞ると管理しやすくなります。

大手・地域密着型・マンションに強い会社を組み合わせる

候補を選ぶ際は、同じタイプの会社だけに偏らないようにしましょう。例えば、次のような組み合わせが考えられます。

  • 全国展開する大手不動産会社
  • 物件所在地に店舗を持つ地域密着型会社
  • 中古マンションの仲介実績が豊富な会社

タイプの異なる会社を比較すると、査定額だけでなく、広告方法や購入希望者へのアプローチにも違いが見えやすくなります。

連絡方法と希望時間を明記する

通常の一括査定を申し込むと、査定を担当する各不動産会社から連絡が入ります。複数社へ依頼する場合は、申し込み画面の備考欄などに、希望する連絡方法を書いておきましょう。

  • 最初の連絡はメールを希望
  • 電話対応が可能な曜日や時間
  • 机上査定を希望し、現時点では訪問査定を希望しない
  • 売却時期は未定で、価格確認が主な目的

希望が必ず反映されるとは限りませんが、事前に伝えることで不要な行き違いを減らせます。

査定額が最も高い業者を選べばよいとは限らない

一括査定では、会社によって数百万円単位の差が出る場合があります。しかし、査定額が高いという理由だけで媒介契約を結ぶのは注意が必要です。

高い査定額の根拠を必ず聞く

高額査定が提示された場合は、次の内容を確認しましょう。

  • どの成約事例を参考にしたのか
  • 同じマンション内の成約実績があるか
  • 何か月程度で売れる想定なのか
  • 値下げを行う場合の時期と金額
  • 査定額で購入する見込み客がいるのか

明確な根拠や販売計画が示されるなら、有力な候補になります。一方、「他社より高く売れます」とだけ説明され、具体的な根拠が示されない場合は慎重に判断しましょう。

査定価格より販売戦略を比較する

不動産会社を選ぶ際は、次の販売戦略も比較します。

  • 不動産ポータルサイトへの掲載方法
  • 写真撮影や間取り図作成の内容
  • 既存顧客への紹介方法
  • 内覧対応や購入希望者への説明方法
  • 売却活動の報告頻度
  • 価格変更を提案する基準

査定額が現実的でも、売却活動が不十分であれば成約にはつながりません。担当者の説明力や連絡の速さも含めて判断することが重要です。

マンション査定書で確認したいポイント

訪問査定後に提示される査定書には、物件情報、査定価格、取引事例、価格の計算方法、売り出し価格の提案などが記載されます。

比較対象のマンションが適切か

同じマンション内に直近の成約事例がある場合は、有力な参考資料になります。ただし、階数、方角、専有面積、室内状態が大きく違えば、そのまま同じ価格になるわけではありません。

同じ建物の事例がない場合は、駅からの距離、築年数、規模、管理状態などが似ている周辺マンションが比較対象になります。

売り出し中の価格と成約価格を区別する

不動産情報サイトに掲載されている価格は、売主が希望している売り出し価格です。実際に取引された成約価格とは異なる場合があります。

査定書を見る際は、公開中の販売価格だけでなく、実際の成約事例をどの程度確認しているかを質問しましょう。

査定額に幅がある理由を確認する

査定書では、「4,500万円から4,800万円」のように価格に幅が設けられることがあります。これは、売却期間や売り出し方によって成約価格が変わる可能性があるためです。

早期売却を優先する価格と、時間をかけて高値を目指す価格が分けて提示されることもあります。金額だけでなく、それぞれの価格で想定される売却期間を確認しましょう。

次のページでは、マンション査定価格の決まり方に加え、住宅ローンが残っている場合や相続マンション、新築マンションを査定するときの注意点を解説します。