地理院地図——国が提供する無料の公的地図を活用する

国土地理院が無料公開している「地理院地図(GSI Maps)」は、住宅地図とは性格が異なりますが、住所の確認や建物の位置把握に役立ちます。

住所検索・航空写真(空中写真)の閲覧・標高確認・地形分類などが無料で利用でき、パソコンでもスマートフォンでも使えます。航空写真モードに切り替えると実際の建物の外観や周辺の様子を確認でき、過去の空中写真との比較機能も備えています。土地の成り立ちや地形リスクを把握したい場合にも地理院地図は有効なツールです。

出典:国土地理院

ただし地理院地図には居住者名・表札・テナント情報は収録されていません。基盤地図情報(道路・建物形状・標高)を可視化するサービスであり、住宅地図のように各建物の居住者情報を収録する設計ではありません。「場所・位置の把握」には使えても「誰が住んでいるか」の確認には使えません。

機能地理院地図住宅地図
住所・位置の確認
航空写真閲覧◎(無料)
居住者名・表札
標高・地形情報
過去地図との比較◎(無料)
利用料金無料有料(図書館閲覧を除く)

無料で住宅地図の情報が必要なときの選択肢

「居住者名まで確認したい、でも費用はかけたくない」という場合の選択肢を整理します。

まず最寄りの図書館を確認するのが現実的な第一歩です。市区町村立・都道府県立図書館が住宅地図を所蔵していれば館内閲覧は無料です。公式サイトや電話で所蔵状況を事前に確認してから訪問すると、無駄足を防げます。市区町村によっては最新版に加えて複数年分を所蔵している場合もあります。

どうしてもオンラインで確認が必要な場合は、ゼンリン地図ナビの初回1か月無料試用を活用する方法があります。試用期間終了後は有料プランへ移行するため、解約手続きを忘れないよう注意してください。

出典:ゼンリン地図ナビ公式

コピーや記録が必要な場合は、図書館の複写サービス(著作権ルールの範囲内)か、ゼンリン公式の出力サービス(A3/A4で660円〜、税込)を検討してください。官公署への提出書類に添付する場合は複製許諾証付きの有料サービスが必要です。

出典:ZENRIN Store

なお、住宅地図に掲載されている居住者名などの個人情報は、正当な目的の範囲内で利用することが大切です。どの方法で入手した情報であっても、目的外の利用や第三者への提供は避けてください。

まとめ

まとめ

  • 図書館:館内閲覧は無料。国立国会図書館は全国をカバー(東京23区は1950年代末〜、全国は1970年代〜)。複写は著作権ルールの範囲内で可能
  • Googleマップ・Yahoo!地図:施設名・建物位置の確認には十分だが、居住者名・表札情報は非対応
  • 地理院地図:住所確認・航空写真・標高など無料で多機能。ただし住宅地図の居住者情報は含まない
  • 住宅地図のオンライン無料閲覧は現状存在しない。図書館活用かアプリの初回無料試用が費用を最小化する選択肢
  • 著作権に注意:住宅地図の内容をウェブ公開・転載することは著作権侵害にあたる