「なでしこ銘柄」と「プラチナなでしこ」の違いは?
2026年8月時点で、経済産業省・東京証券取引所が実施するなでしこ銘柄の公式制度に、「プラチナなでしこ」という選定区分は確認できません。
現在の主な区分は、次の2つです。
- なでしこ銘柄:女性活躍推進と企業価値向上を結び付けた取組に優れる上場企業
- Nextなでしこ 共働き・共育て支援企業:性別を問わない両立支援に特に優れる上場企業
「プラチナえるぼし」と混同しやすい
「プラチナなでしこ」と混同されやすい制度として、厚生労働省の「プラチナえるぼし」があります。
えるぼし認定は、女性活躍推進法に基づき、女性活躍に関する取組の実施状況が優良な事業主について、申請により厚生労働大臣が認定する制度です。
「プラチナえるぼし」は、えるぼし認定企業の中でも、女性活躍推進の取組状況などが特に優良な企業を対象とする、より高い水準の認定です。
つまり、「なでしこ銘柄」と「プラチナえるぼし」は実施主体も制度の仕組みも異なります。
| 項目 | なでしこ銘柄 | プラチナえるぼし |
|---|---|---|
| 主な実施主体 | 経済産業省・東京証券取引所 | 厚生労働省 |
| 対象 | 東京証券取引所の上場企業 | 一定の要件を満たす事業主 |
| 位置付け | 優れた企業を選定・紹介する取組 | 女性活躍推進法に基づく認定制度 |
| 「プラチナ」区分 | 公式な「プラチナなでしこ」はない | プラチナえるぼしがある |
なでしこ銘柄とESG投資の関係
なでしこ銘柄は、ESG投資を考える際にも参考となるテーマです。
ESGとは、一般にEnvironment(環境)・Social(社会)・Governance(企業統治)の頭文字を取った言葉です。
女性活躍、多様な人材の登用、働き方、人的資本、人材育成などは、主としてESGの「S(社会)」と関係します。また、取締役会の多様性、経営層の責任、情報開示などは「G(ガバナンス)」とも関係します。
実際、日本取引所グループでは、ESG投資の普及に向けた取組の中で、上場会社支援の一環としてなでしこ銘柄を紹介しています。
なでしこ銘柄=ESG評価そのものではない
ただし、なでしこ銘柄に選ばれた企業だから、ESGのすべての分野で高評価という意味ではありません。
なでしこ銘柄は女性活躍推進を中心とする取組です。環境負荷、気候変動対策、取締役会全体の独立性、サプライチェーン、人権など、ESG投資ではほかにも多くの項目を確認する必要があります。
また、なでしこ銘柄自体が投資信託や株価指数というわけでもありません。投資家が企業を評価するための一つの材料として位置付けるのが適切です。
企業にとって女性活躍が重要視される理由
経済産業省はダイバーシティ経営について、「多様な人材を活かし、その能力が最大限発揮できる機会を提供することで、イノベーションを生み出し、価値創造につなげている経営」と定義しています。
少子高齢化による人材不足への対応、多様化する顧客ニーズへの対応、新しい発想の創出などを考えるうえで、性別を含め多様な人材が能力を発揮できる環境は企業経営上の重要なテーマとなっています。
「なでしこ 株分け 方法」は株式投資とは別の意味
「なでしこ 株分け 方法」という言葉に含まれる「株分け」は、株式投資の株ではなく、植物のナデシコを増やす園芸用語として使われるケースがあります。
植物のナデシコは品種によって増やし方が異なりますが、多年草タイプでは株分けで増やせるものがあります。園芸情報では、株分けを行う場合、秋の9~10月頃など気温が比較的安定した時期を適期とする例があります。
元気な株を掘り上げ、芽と根がそれぞれ残るように分けて植え直すのが基本です。ただし、ナデシコ属には一年草・多年草などさまざまな種類があるため、購入時の品種名を確認して、その品種に適した増やし方を選びましょう。
なでしこ銘柄についてよくある質問
なでしこ銘柄は毎年同じ企業ですか?
いいえ。原則として年度ごとに調査・選定されるため、企業は入れ替わります。過去に複数回選ばれている企業もありますが、前年に選ばれたから翌年も自動的に選定されるわけではありません。
なでしこ銘柄なら業績も良いですか?
必ずしもそうとは限りません。選定時にはROEがマイナスではないことなど一定のスクリーニングがありますが、将来の利益や売上、配当、株価を保証する制度ではありません。
女性社長がいない企業でも選ばれますか?
選ばれる可能性があります。選定基準は「女性社長がいること」ではありません。女性取締役、管理職、人材育成、キャリア形成、両立支援、経営戦略とのつながりなど、幅広い観点から評価されます。
女性取締役が1人いれば選ばれますか?
いいえ。女性取締役1名以上はスクリーニング基準の一つですが、それだけで選定されるわけではありません。その後の女性活躍度調査や定性的な審査などを経て選定されます。
2025年のなでしこ銘柄は最新ですか?
2026年8月時点では最新ではありません。2025年3月24日発表の令和6年度なでしこ銘柄は23社でしたが、2026年3月19日に令和7年度の26社が新たに公表されています。
「プラチナなでしこ」はありますか?
2026年8月時点で、経済産業省・東京証券取引所のなでしこ銘柄に「プラチナなでしこ」という公式区分はありません。名称が似た制度として、厚生労働省の「プラチナえるぼし」があります。
まとめ|なでしこ銘柄は企業を見る「材料の一つ」として活用しよう
なでしこ銘柄とは、経済産業省と東京証券取引所が共同で、女性活躍推進に優れた上場企業を選定する取組です。
2025年3月24日に公表された令和6年度なでしこ銘柄は23社でした。その後、2026年3月19日には最新の令和7年度なでしこ銘柄として26社が選定されています。
選定では、女性管理職の人数だけを見るのではありません。女性取締役の存在、キャリア形成支援、性別を問わない両立支援、情報開示、経営戦略とのつながり、一定の財務条件や法令遵守など、複数の要素が確認されています。
一方で、選定されたから株価が上がる、利益が増える、投資で成功できるという保証はありません。公式レポートでは選定企業群の株価や経営指標にポジティブな傾向が確認されていますが、選定そのものが株価上昇の原因であることを意味するものではありません。
投資目的でなでしこ銘柄を見る場合は、女性活躍や人的資本だけでなく、売上・利益、財務状況、成長性、PER・PBR、配当、競争環境なども合わせて確認することが重要です。なでしこ銘柄は「買うべき銘柄一覧」ではなく、企業の中長期的な価値を考えるための有力な参考情報の一つとして活用するとよいでしょう。
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