リボ払いを一括返済する方法
リボ払いの一括返済とは、残っている元金と返済日までに発生する手数料などをまとめて支払うことです。早く完済するほど、将来発生する手数料を抑えられる可能性があります。
一括返済の主な手続き
カード会社によって異なりますが、主な返済方法には次のようなものがあります。
- 次回の口座引き落とし額を増額し、全額を支払う
- カード会社が指定する銀行口座へ振り込む
- 提携ATMから繰上返済する
- 会員サイトやアプリから全額返済を申し込む
銀行振込では振込手数料が利用者負担になる場合があります。ATM返済では、利用可能な時間帯や1回あたりの入金上限、硬貨の取り扱いなどに制限があることもあります。
一括返済前に確認する項目
- 現在のリボ利用残高
- 一括返済日までの手数料
- 返済に必要な合計金額
- 申込期限と入金期限
- 支払方法と振込先
- 返済後に残高がゼロになったか
利用明細に表示されている残高だけを振り込むと、返済日までの手数料が残る場合があります。自己判断で送金せず、カード会社が案内した金額と方法に従ってください。
全額返済が難しい場合は一部返済も検討する
一括返済できなくても、通常の返済に加えて一部を繰上返済すれば、利用残高を減らせます。残高が減れば、その後に発生する手数料も抑えやすくなります。
ただし、生活費や家賃、税金、公共料金などに必要なお金まで返済へ回すと、別の支払いが滞る可能性があります。家計全体を確認し、継続可能な返済額を設定することが大切です。
リボ払いに「救済制度」はある?
「リボ払い救済制度」という名称の、一律に残高を免除する公的制度が用意されているわけではありません。一方、返済が困難な場合には、カード会社への相談や債務整理、公的・中立的な相談窓口を利用できる可能性があります。
まず新たなリボ利用を止めて残高を確認する
返済が厳しいと感じたときは、最初に新規利用を止め、すべてのカードと借入れの残高を一覧にします。
- カード会社名
- ショッピングリボ残高
- キャッシング残高
- 毎月の返済額
- 実質年率または利率
- 次回の支払日
- 延滞の有無
複数のカードがある場合は、1社だけでなく債務全体を把握する必要があります。
支払日前にカード会社へ相談する
支払いが遅れる可能性がある場合は、放置せずカード会社へ連絡します。状況によっては、入金方法や支払額の変更について案内を受けられる場合がありますが、希望どおりの変更が認められるとは限りません。
カード会社からの連絡や請求を無視すると、遅延損害金の発生、カードの利用停止、一括請求などにつながる可能性があります。
債務整理には複数の方法がある
収入や資産に対して返済額が大きく、自力での完済が難しい場合は、弁護士や認定司法書士などに債務整理を相談する方法があります。
- 任意整理:債権者と返済額や返済方法を交渉する
- 個人再生:裁判所の手続きにより債務を減額し、原則として分割返済する
- 自己破産:支払不能の場合に、裁判所へ免責を申し立てる
- 特定調停:簡易裁判所の調停手続きを通じて返済方法を調整する
利用できる手続きは、債務額、収入、資産、住宅ローン、家族構成などによって異なります。債務整理には信用情報への影響や費用などもあるため、個別の状況を専門家へ伝えたうえで判断する必要があります。
無料で利用できる相談窓口もある
クレジットやローンの返済に困っている場合は、公益財団法人日本クレジットカウンセリング協会へ相談できます。同協会では、電話相談やカウンセリングを無料で行い、条件に応じて任意整理を無料で支援しています。
契約内容や意図しないリボ設定などの消費者トラブルについては、消費者ホットライン「188」から地域の消費生活センターなどへ相談できます。法律相談の窓口が分からない場合は、日本司法支援センターの法テラスでも相談先や法制度の案内を受けられます。
リボ払いで過払い金は発生する?
過払い金の有無は、ショッピングリボとキャッシングリボを分けて考える必要があります。
買い物のショッピングリボでは原則として過払い金は発生しない
国民生活センターは、買い物のリボ払いで発生する費用は割賦販売法に基づく手数料であり、過払い金は発生しないと案内しています。
長年ショッピングリボを利用し、多額の手数料を支払っていた場合でも、そのことだけを理由に過払い金として返還を求められるわけではありません。
過去のキャッシングリボでは確認が必要な場合がある
キャッシングリボは現金の借入れであり、ショッピングリボとは法的な扱いが異なります。過去に利息制限法の上限を超える利率で返済していた取引があれば、過払い金が発生している可能性があります。
ただし、過払い金があるかどうかは、利用時期、契約内容、利率、完済時期、取引履歴などによって判断されます。現在のキャッシングリボを利用しているだけで、必ず過払い金が発生するわけではありません。
リボ払いに関するよくある疑問
最後に、リボ払いの設定や返済について迷いやすい点を整理します。
毎月返済しているのに残高が減らないのはなぜですか?
毎月の返済額に占める元金が少ない、新たなリボ利用を続けている、手数料を含む定額方式になっているなどの原因が考えられます。利用明細で、請求額だけでなく支払後残高と手数料を確認してください。
リボ払いを一括返済すれば手数料はゼロになりますか?
一括返済後に将来発生する手数料は抑えられますが、返済日までに発生した手数料は支払う必要があります。一括返済に必要な正確な金額はカード会社へ確認してください。
リボ払いを解除すれば残高も消えますか?
自動リボ設定を解除しても、すでにリボ払いとなっている残高は通常そのまま残ります。既存残高をなくすには、一括返済や繰上返済などの手続きが必要です。
リボ払いを使っただけで信用情報に傷がつきますか?
リボ払いを利用しただけで延滞情報が登録されるわけではありません。ただし、支払いが遅れた場合は、その事実が信用情報へ反映されます。支払日と口座残高を毎月確認することが重要です。
リボ払いが怖いと感じたら何を確認すればよいですか?
利用明細を開き、リボ残高、実質年率、毎月の元金返済額、手数料、完済予定時期を確認します。完済時期が分からない場合や返済が家計を圧迫している場合は、カード会社または公的・中立的な相談窓口へ早めに相談してください。
※本記事のシミュレーションは、仕組みを説明するための概算です。実際の手数料、支払額、返済方法、設定変更の期限はカード会社や契約内容によって異なります。
<参考サイト>一般社団法人日本クレジット協会 / 独立行政法人国民生活センター / 指定信用情報機関CIC / 金融庁 / 日本司法支援センター(法テラス) / 公益財団法人日本クレジットカウンセリング協会





